控えめに言って死ね

その顔を見ればデブスであることもさもありなん、そう思考しながら私は冷めたココアを口にした。

Splatoonはクソ

弟がスプラトゥーンを買ってきたんですけど、一緒にやらされたんですけど、クソ以外の感想が見つからないのでここに記します。


「簡単だよ、ねーちゃん、陣地を自分の色に塗って支配地が多い方が勝ち、それだけ」

これだけの説明を聞いて信じきった私がバカだったのだ。

もちのろんでできんかった。

なんならプレイ中は般若みたいな顔してたと思う。


「コントローラー!!!!どう使うの!!!先に言えって!!!!!」

「L2でボムで〜R2で撃つ〜yでカメラもどしてぇ〜bでジャンプ〜」

「お前の陣地入ったら動き遅いんやけど?????なんで先に言わへんの?」

「あっそうだよ相手の陣地はダメージつけるよ」

「なあ、なんか殺されたんやけど」

「うん相手に撃たれたら死ぬよ」

「あの風船みたいなん何?だから先に言ってくれ」

「風船を多くとった方の勝ちだよ」

「先に言ってーーーーーーーー!!!!!!!!」

わたしはコントローラーを投げた。
完全な情報不足である。
不完全燃焼な上に完敗を喫した。
わたしは負けず嫌いなところがある。
小学生の頃、イケイケ女子に一輪車を占領されたことが悔しくて放課後はそれを取り返すように何度も何度も乗り続けていたし、テストで95点をとったときは泣きながら破り捨てていた。



「いいか、もう一回やるから洗いざらい吐けよ。武器について教えろ」

「ローラーは弱いからやめといた方がいいよ」

「へぇ、やり方さえ分かりゃわしが勝つけんのう、もう20やし、お前より10年以上長く生きとるけんのう」


負けた。3回目も負けたし、4回目も完敗した。


このゲームは難しい。
わたし、20年生きて戦国無双スマブラぐらいしか触ってこなかった。
これらのゲームは攻撃が右側4つのボタン群で、ジャンプは×またはBボタン、カメラ固定はL1が主流。

しかしSplatoonは攻撃ボタンがまさかのR2。戦国無双なら奥義を決めまくるとこだ。
カメラ固定がyボタンにあるのが一番きつい。いつもの癖でLばっかり押してしまいボムを投げ続けるマシーンになってしまう。
慣れるまでが一苦労である。

戦国無双は、敵が切られに来てくれていた。でもSplatoonは甘くなかった。
あんな顔して後ろとか平気で狙ってくるし、インクに隠れる忍者みたいなやつもいた。
FPSっていうの?戦場で銃をぶっぱなすゲーム。
あれに似ている。
あんなにポップな見た目なのにやってることはデッダァアライブな感じやった。
ゲームの世界も現実はともども厳しい。

わたしは枕を濡らしながらその日は寝た。


今日、弟がオンライン対戦をしていたので見ていた。
そこにはあの弱いはずのローラーが無双している姿があった。
撃ちまくらないと死なない人間を、ローラー一轢きでぶち転がす無情な光景を見てしまった。


わたしはローラーでの再戦を頼んだ。


「ローラー弱いんだよね?(*^^*)」

「やめといたほうがいいよ...」

「ローラー使うね(*^^*)」

「あっ...」

やっぱりローラーは強かった。銃のように遠くまでインクを飛ばせないが、思ったより広い範囲をひと塗りできる。
風船もローラーを振ってインクを飛び散らせたら取れる。
そして弟をひと轢きで殺し続けた。
とびっちったインクでも一発で死んでいた。
弟は「あれっおかしいなあ〜この武器使い慣れてないからな〜」と効いてないアピールを欠かさなかった。
負けず嫌いの血を感じた。


ローラー様は明らかなバランスブレイカーである。私みたいなぺーぺープレイヤーでもやりこんだ弟に勝てた。
操作が他の武器より簡単なのに、一撃必殺という無敵備え。修正まったなし。
完勝した。
弟はローラーのキチガイじみた強さを知っていたので嘘をついていたのだった。

Splatoonはクソとタイトルに書いたけど、実際はSplatoon(で確実に勝つために情報を寄越さずローラーは弱いなどという嘘をついた弟)はクソである。

このあと、弟がローラーで逆襲に来たのでマシンガンみたいなやつで返り討ちにした。
そう、ローラーを使うことで操作方法にも慣れていたのである。
銃も使えないことない!ローラーでも勝てるし、銃でも勝てる!これは慣れだ。
昔からわたしは順応性の良さに定評があった。


そして気づいてしまった、やばい、このゲームは面白い。
私のゲーマーの血がふつふつとしている。
やりこむのは音ゲー以来だ。
音ゲーに10万は突っ込んだ。今思えば金の無駄だった。
でもSplatoonは10万もいらない。サイコーである。
音ゲーにはまっているというとオタク臭いが、Splatoonならイマドキっぽい(偏見)
もっともっと極めて私を馬鹿にする弟の悲しい顔が見たい。この世紀末に姉に勝る弟などいねえ。

というわけでSplatoonにはまりました。

もう少しうまくなったらオンラインに出るので、インクの海でお会いしましょう。

Splatoon(スプラトゥーン)

Splatoon(スプラトゥーン)